近年、景気は回復傾向にあるようにも言われていますが、現実は不況続きで転職市場も悪化してきています。
そのため、求人件数は年々減少傾向にあるのですが、転職者、求職者というのは増加しつつあるのです。
つまり、いくらキャリアがある銀行員でも転職する際はしっかりとした目的や戦略を考えて望む必要が出てきているのです。
準備不足の為に転職に失敗してしまわないためにも、銀行から転職する際の重要なポイントをご紹介させていただきます。
銀行員が転職する時に重要なポイント7選
1 やりたい仕事を具体的にイメージする
まず、仕事を変わろうと考えた際に、ただ単に「銀行員の仕事が向いていないから辞めたい」「だから転職したい」と漠然と考えて転職活動を行うのではなく、具体的に「自分が何をしたいのか？」「どういった仕事をしたいのか？」「どんな職に就きたいのか？」というのを明確にイメージすることで、自分の将来に対してもハッキリとイメージしやすくなるでしょう。
最初は漠然と例えば、「今までと違う仕事がしたい」という感じでも構いませんが、求人情報を眺めている内にしっかりとやりたい仕事を明確にしておくようにしましょう。
2 何となくはダメ！転職の目的をハッキリとさせる
あなたが今の銀行員を退職・転職したい理由は何ですか？
人間関係、給与アップ、休日、親の介護、転勤、結婚を機に、適職、自分の時間を優先したい、家から近い職場、福利厚生が充実している企業など、人によって退職・転職の目的というのは違ってきます。
なので、あなた自身が「何を目的として転職活動を行うのか？」をまずは確認しておくのが大切です。
目的が漠然としていて、しっかりと決まっていないと、目の前の情報に踊らされてしまうので、希望する企業には就きにくいのです。
あなたの転職の目的は何ですか？まずはそれを解決できる企業を探すことが求められるのです。
3 情報収集を怠らない
転職すると決めたのなら、絶対に必要不可欠なのは転職に関しての企業や求人の情報収集です。
情報収集の方法としては主にハローワーク、求人誌、新聞、知人友人からの紹介、転職サイトなどがありますが、一番効率良く情報が集められるのは、やはり転職エージェントや転職サイトでしょう。
転職サイトに必要事項を登録しておけば、ネット環境さえあればスマホやパソコンがあれば、全国どこからでも求人を閲覧できますし、転職サイトによってはスカウトメールや新着求人が送られてくるので、より効率的に求人情報を得ることが可能になります。
基本的に求人というの企業によっては常に出しているという訳ではありません。
つまり、その時にだけしか出していないという情報も多々あるので、タイムリーな情報を逃さないためにも上手に活用するのが求められるのです。
doda(デューダ)
大手上場企業、人気の優良企業の求人を多数掲載。転職活動のアドバイスから採用に至るまで親切丁寧なサポート
リクルートエージェント
転職業界において絶大な信頼と実績を誇るリクルートグループが運営する転職エージェント
4 月収だけで判断せず、年収ベースで考える
求人票を見ると月収250,000円などと記載があると思いますが、最終的には年収ベースで給与計算するのが大切です。
月収が高く設定されているけど、ボーナスがほとんど出ないという企業も少なくないので、しっかりと本質を見極めることが大切です。
給与アップを目的とした転職のはずなのに、しっかりと考えていなかったために給与ダウンしてしまうというケースも出てくるので、実際にその会社で働いたら年収計算でいくらになるのかを計算しておくようにしましょう。
5 志望する企業の経営状態を確認する
銀行で働いていればよく分かると思うのですが、裏を返せば火の車というような企業も多々ありますよね。
叩けば誇りが出るような企業や経営状態が悪い企業は、勿論ですが避けておいた方が良いでしょう。
大企業のネームバリューに騙されず、会社の本質を見抜き、会社の将来性を意識した転職活動が求められるのです。
6 企業を選んだ理由と自己アピールにはしっかり力を入れる
転職で必ずと言っていいほど聞かれる質問としては「何でうちの会社を選んだのか？」という事と、「自分の得意な事や出来る事、アピールポイントは？」の2つです。
つまり、この質問だけはしっかりと答えられるようにしておく必要があるのです。
銀行から転職を希望していることを伝えると、不思議がる面接官も多数いらっしゃるので、必ず志望動機を問われることになります。
「何で○○銀行からうちに応募しているのか？」
「何故この会社を選んだのか？」
ここをしっかりと答えを準備しておくだけでも結果はかなり変わってくるんじゃないでしょうか。
7 転職までの退職スケジュールを考える
そして、最後にしっかりと考えておいてほしいのが転職したいと思ってから、退職、転職までのタイムスケジュールです。
銀行員を退職する場合、業務の引継ぎなども沢山ありますし、それに、できるだけ円満に退職したいと考えると、退職までには十分な準備期間というのを設けておく必要があるのです。
転職活動を始めて退職、転職するまでに大体みんながどのくらいの期間を要しているのかというと、おそよ2カ月～3ヶ月は時間がかかっているのです。
ヘッドハンティングでない限り、転職活動を始めてから退職・転職するまでには少なくとも3ヶ月は視野に入れておくことが大切です。
失敗しない転職をするためには転職を決めるまでの準備が一番重要です。
どんなことでも「準備8割、行動2割」と言われるくらい、転職を決めるまでの準備というのが非常に重要になります。
それに転職というのは人生のターニングポイントと考えられるほど、重要な決め事になります。
選んだ会社によってあなたの人生が大きく変わる可能性もあるのですから、長期的、かつ広い視野を持った視点から転職活動を行う事が重要です。
